水素エネルギー社会(6)ホンダとGMの連携

ホンダとGMの連携分野を拡大すると報道されています。従来より近い関係にあり、たとえば、燃料電池自動車(FCV)は2013年から共同開発しており、その後、共同での製造会社も設立しています。それを大幅に広げて、おおむね全面的に協業を深めるように読み取りました。両社合わせての台数は年間1300万台と現在TOPのVWの1000万台をはるかに凌ぐので、効率的な分業体制が確立できれば、自動車業界に大きなインパクトを与えます。

次世代車で出遅れていたGMは、ここのところ急激にEVシフトを進めています。LG科学と共同で巨大なリチウムイオン電池の工場の建設を始めたり、EVトラック会社の株を購入するなどで、2025年には100万台のEV販売をターゲットとしています。

一方のホンダですが、別記事にも記載しましたが、本来であれば、東京オリンピックにFCV車を提供する予定でしたが延期となりました。2013年開始時点ではGMとのFCV共同開発のターゲット時期が2020年頃としていたので、東京オリンピックでのお披露目を狙っていたのかもしれません。

FCVは、このホンダ・GM連合、MIRAIのトヨタ自動車が有名なところです。日本にいるとあまり情報が入ってきませんが、その2社を凌駕する品質と勢いなのが、ヒュンダイです。欧州でのFCV開発は、ダイムラーやBMWがメインのはずですが最近あまり情報が入ってきません。EVシフトで開発力をそちらに振り向けたのではと推定しています。ただ、時々欧州の部品メーカから高圧水素タンクの情報が出てきますので、それなりに進行もしていることは確かなようです。