海洋プラスチックに対するCLOMAの活動

まず、冒頭でのご説明。
ブログ連載としてのSDGsに関する情報発信はこれで終了です。今回の一連の調査活動で、多くの有用な情報に触れることができました。ただ、ブログにまとめることに結構時間を要しました。各記事、背景の調査なども必要で、1時間程度を要しましたでしょうか、、、今週は、講演の聴取も含め、大半が本件対応となりました。
というわけで、セミナ資料作成、記事執筆はほとんど手付かずでした、、、、汗

9月3日に開催された日経SDGsフェスティバルの特別シンポジウム
 「海洋プラスチックごみ問題の解決に向けて」
午前中の主役は、
CLOMA
と感じました。
CLOMAは、クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンスの略で、まさに海洋プラスチック問題のための官民連携の組織です。

会長の澤田道隆さんと 事務局技術統括の 柳田康一さんが基調講演をされていました。
その後、経産省や各大学の先生方も含めて1時間半ほどのパネル討議です。

CLOMAの目標は、
  2050年に 100%再生利用へ
です。

会長のご説明が印象的でした。
非競争分野(すなわち今できる企業間連携)だけでは目標達成できないので、ビジネスとして成り立つ知恵・仕組みが必要なことが必然となる、要は、儲かる仕組みができてこそ永続可能となるということです。

活動3分野のTOPが 
  味の素、三菱ケミカル、サントリー
の方ということで日本の代表的会社が参画している大きな組織です。
今現在の対象品は、容器・包装・カトラリー・漁具対象です。アパレル、家電、クルマへの拡張も狙っているとのことでした。ただ、家電とクルマはすでに独自の業界活動が定着しているので、拡張のメリットを訴求できないと難しいと聞き取りました。

リサイクラーも含めた、作る・利用・回収・再利用の輪の組織を作っており、
  2019年1月の150社から2020年7月末で350社
へ拡大しています。

事務総括 柳田さんの基調講演のまとめです。

既に知見ノウハウのある会社のビジネスマッチングを入り口として、利益の出る新規ビジネスへつなげ、消費者・社会連携も含めて、
JAPAN MODELとして世界へ発信したいとの力強い方向性です。

5つのキーアクション
 ・reduce
 ・マテリアルリサイクル
 ・ケミカルリサイクル
 ・生分解プラスチック
 ・プラスチック代替の紙・セルロースの利用
それぞれ、2030年目標 2050年目標が示されてます。。

PETボトルの回収リサイクルは世界TOPで、自販機横の回収ボックスの貢献もあるが、ボックスにはゴミも捨てられるので対策必要、
食品トレイのさらなるリサイクルには 家庭や自治体での洗浄度の検討が必要でスマートシティでの実験テーマとして考えている、
ICT活用による種別の分別もスマートシティでの実験としたいなど
かなり具体的なテーマ説明がありました。

実施7個の実証実験が始まっており、2021年末から2022年末までに逐次成果が出る計画です。

分担して実証実験が始まりつつあること、また、スマートシティを使っての実験テーマ等の点が特に印象に残りました。