■カーボンニュートラル対応も考え、便利なブロー成形品を使い続ける知恵■
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(会社・自宅にいながら受講可能)
*2月26日に日程を変更しました。(当初 1月18日)
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セミナーの趣旨
ブロー成形法は、射出成形法とともに最も普及している樹脂の加工法です。身の回りを見ても、飲料ボトル、シャンプーや洗剤容器、液体運搬用のポリタンクなどなど、身近に使われており、なくてはならないものです。多数の写真で活用状況を確認します。ついで、加工法の原理原則を直感的にわかりやすく説明します。樹脂とはどのような物質でその利点と欠点を整理することで、ブロー成形法最適化の着眼点が明確になります。
工法の利点・メリットの裏側には工法そのものが内包している課題があります。ブロー成形の不良対策にはこれらの原理原則を理解することが重要です。トヨタ生産方式カイゼンの着眼点で取り組んだ不良対策などにも目を向けます。
一方で、新しいブロー成形としては、CAEはもちろん、IoTやAI等最新デジタル技術や最新計測法の活用もニーズのあるところです。そして、いま一番の話題となっているカーボンニュートラルは避けることのできない課題です。ブロー成形法・その加工品で対応すべき着眼をSCOPE1~3の視点で確認します。
単なる知識・情報の説明ではなく、原理とともに理解が進む説明として工夫しますので、いつでも応用が可能となります。燃料タンク樹脂化のためのブロー成形法開発や成形現場でのカイゼン指導などのエピソードも紹介予定です。
プログラム
1.ブロー成形品の活用状況
身近なモノを入り口として、どのような製品がブロー成形でつくられているかを確認します。
1.1 身の回りにあるブロー成形品
1.2 自動車部品、
1.3 その他
2.プラスチックとその特性発現のメカニズム
ブロー成形を原理原則で理解するために、まずはプラスチックとはどのような物質であるかを理解します。
2.1 プラスチックとは
2.2 樹脂とその種類
2.3 樹脂の特徴 ~金属・無機物との比較で理解~
3.成形加工法とブロー成形
主な成形加工法を説明します。それらと比較することでブロー成形法の特色がよくわかります。
3.1 主な成形加工法
3.2 ブロー成形の位置づけ
4.ブロー成形の実際
ブロー成形の加工方法を、その歴史、加工の原理からご説明します。
基礎原理を理解することで、材料や設備・型がどのような機能性質となるべきかも同時に理解できます。
4.1 歴史
4.2 加工の原理
4.3 樹脂材料への要求
4.4 成形機と金型の構造と機能
4.5 成形金型
5.ブロー成形法の種類と応用製品
5.1 ダイレクト・ブロー
5.2 多層成形
5.3 多次元ブロー
5.4 インジェクション・ブロー
5.5 延伸ブロー
5.6 インフレーション・ブロー
6.不良の種類、その原因と対策
ブロー成形の弱点から生じる不良や工法課題の説明です。
加工プロセスや原理の説明と結びつけることで論理的に理解が進みます。
6.1 ダイスエル
6.2 ダイマーク
6.3 ドローダウン
6.4 未ブロー
6.5 パンク
6.6 厚み偏差、形状制約
6.7 形状安定性、変形・収縮
7.<応用>トヨタ式問題解決法による慢性不良対策例
ブロー成形の慢性不良をトヨタ式カイゼンで対策した事例を紹介します。
トヨタ生産方式の概要から解説しますので、トヨタ式カイゼンの活用方法も理解できます。
7.1 トヨタ生産方式の歴史と概要
7.2 ブロー慢性不具合への適用事例
7.3 カイゼン効果の考察 職場力・ひとづくり/原価・収益への貢献
8.今後のブロー成形に求められること
カーボンニュートラルの視点での対応が求められます。
同時に新技術の適用による、品質管理や加工法の革新も望まれます。
8.1 環境対応 カーボンニュートラル Scope1/2/3
8.2 デジタル技術 CAE、IoT、AI、DX
8.3 最新計測技術 デジタルツインの入り口?
* 最新情報の追加、それに伴って、より理解しやすいように構成を見直す場合があります。その際も、基本的には上記プログラム内容は含まれています。