Xiaomi(シャオミ) SU7 試乗&調査 内装

「テクノフロンティア2024 (主催:一般社団法人 日本能率協会)」にて、主催者企画で、アジアンEV 実車3台が展示してありました。

その際は、写真のように、車内に入ることができずに外からの観察だけでした。Xiaomi SU7は上部半分が白の内装が印象的でした。今回は車内まで十分に調査ができました。

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窓枠無しのすっきりドア

車内に乗り込む前に、まずドアを見てみましょう。 窓枠が無く、ウインドウを下げた状態で見ると、すっきりとしたドアとなっています。この辺りもスポーティさを強調しています。

革張り2トーンの内装

シートは白、内装の上部2/3程度も白です。かなり明るい白です。おそらくは人工皮革ではと思いました。天然の革で純白に近い白とすると、退色が著しく短期間で黄ばみを帯びた色に変化しますし、万が一、飲み物をこぼした際の清掃も大変です。実用上は本革よりも人工皮革に軍配があがります。(という話を、中国BEVメーカーの車両企画役員から聞きました)
全体的に白基調で、車内は明るい雰囲気です。さすがにインパネ(ダッシュボード)上面は白にはできません。上面を白調とするとフロントウインドウに映り込み前方視界を妨げるためです。

ダッシュボード

上面が黒、正面が白で、2トーン基調です。ワイド全域に直線的な意匠としてあり、左右方向の広がりを感じさせます。上面の2本の白いステッチ、正面上部の鈍い金属調の細いパネルも直線的デザインを強調しています。この鈍い金属調の細いパネルはドアトリムやセンターコンソール上部にも配してありアクセントを与えています。

Display

センター中央には、TESLAから波及した矩形Displayがあります。基本操作はこのDisplayからです。大変に視認性の高いDisplayでした。解像度3K、おそらく有機ELでしょう。

他、運転席正面の 小さめのDisplayには速度やシフト位置などが表示されます。TESLAではこの種のDisplayはありません。一方で中国BEVでは一般的です。

上級グレードにはAR-HUDが装備されます。車両前方の路上に56インチ相当の仮想画面が現れます。

ブリッジ型のセンターコンソール

センターコンソールの上面はかなり高く、そのままひじ掛けとして使えるほどです。下部は吹き抜け構造で小物置きとなってます。

202112月に日本で試乗したHyundaiの燃料電池自動車のNEXOも同様のデザインでした。以下のレポートの中ほどを参照してください。
世界の次世代車 試乗② Hyundai FCEV NEXO(その1)

写真:Hyundai NEXO(2021年12月当社撮影)

トヨタ自動車の完全電気自動車(BEV)bZ4Xも、ブリッジタイプのセンターコンソールを採用しています。TOYOTA 電気自動車(EV)bZ4X 内装と居住性

写真:Toyota bZ4X(2023年4月当社撮影)

以前は新鮮に感じたこのデザインも既に新規性は無くなったようです。

荷室等

フードやバックドア、給電口は、センターDisplayで開錠します。

フード下の荷室の容量も写真のように、かなりのものです。105リッター。

リアシートは可倒式です。長尺物もOKです。

日本能率協会の分解解析セミナー・テクノフロンティアに期待

今後、この車両は性能評価後、分解解析され、おそらくは日本能率協会主催の分解解析セミナーで詳細、紹介されるのではと推察しています。
また、来年のテクノフロンティアでは、例年と同様な実車や分解展示があるものと思います。
まだ、正式にアナウンスはされていませんが、「分解解析セミナー」「テクノフロンティア2025」(いずれも、一般社団法人 日本能率協会 主催)での詳細報告に期待しています。