中国の小型BEV 販売状況から読み取る傾向 -詳細-

中国でのBEV販売状況からミニBEVに関して以下で簡単にレポートしています。

https://www.tech-t.jp/mini-bev3/

ここでは、詳細な調査内容を公開しています。
(前半の解説やグラフ等は一般公開の記事と同じとなってます)

実は日本のメーカに取って脅威になります。

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中国での2022年 BEV販売台数ランキング 

グラフは各種の公開情報を元にしてまとめた販売台数のランキングです。 

最も売れた車はミニBEVの代表格ともなった上汽通用五菱汽車の宏光MINI EVです。
その台数40万台以上です。

写真と動画は前報で報告してますが、上海取材時のものです。

2022年に中国で販売されたBEVは235車種にのぼります。
年間台数1000台以下の車種は48車種でした。
一方、1万台以上の車種は93車種です。

小型BEV動向は後述します。

中国での2023年上半期 BEV販売台数ランキング

上汽通用五菱汽車(SGMW)の宏光MINI EVは約12万台と4位に後退しています。
一方で同社からは、2ドアの宏光MINI EVより多少大きい4ドアのBingoが9位にランクインしています。
1-5月のBingo販売台数ランクは11位でしたので、急激に台数を増やしているようです。

なお、前報で報告したように同社のKiWi EV(奇遇EV)も上海市内で見かけました。
比較的大きめのセダンやSUV系のクルマが多い幹線道路を、一生懸命に走っている姿はかわいいものでした。
2ドアで4人乗り、最高時速100km、7.8万元~(約150万円)のクルマです。

BEVのベンチャー企業のアパテックモーターズはこのクルマの日本での発売を準備していると報道されています。

中国の小型BEVの今後を考察

前述の繰り返しとなりますが、2022年に中国で販売されたBEVは235車種にのぼります。
年間台数1000台以下の車種は48車種でした。
一方、1万台以上の車種は93車種です。

さて、235車種中で、5万元(約100万円)で入手可能なクルマは 14車種ありました。
その総台数は約82万3千台 とBEV販売台数の15%を占めます。
小型BEVに一定の市場があるといえます。
以下に2022年年間と2023年上半期の販売台数ランキングをまとめます。
車名を緑で囲んだ車が小型BEVです。

2022年のこのクラスのベスト5は以下の表となります。

小型BEVといえども、上汽通用五菱、奇瑞(Chery)、長安などの大手中心です。

以下の写真は、主な車種に関して各社のサイトからの情報です。

カタログ掲載車の色使いやサイズ感からして、女性を意識しているようにも見受けられます。
また、上海でのBEV市場状況で報告したように、この手の小型BEVは上海のような都市部で見かけることは少ない状況からも、郊外や農村部で普及するようです。
安価ということで、現地調査の際のインタビューでは、BEVとしての選択ではなく、1台目のクルマとして選択されるという意見もありました。

中国の小型BEVは日本にとって脅威

今回の話題、一見、中国ローカルの話題にも聞こえます。

しかし、実は、日本車にとっては脅威です。

小型BEVといえども、主要な車両のメーカはBEVの大手であり、既に東南アジアでの販売を始めつつあり、現地生産の検討も報道されている状況です。インドネシア、タイ、マレーシア、インド等では、国策もありベンチ化を強く進めています。

中国の農村部のニーズと同様に、この手の小型BEVで東南アジアの同様の市場を、中国メーカが独占するかもしれません。

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