福井大学 田上・植松研究室訪問

福井大学 繊維・マテリアル研究センター 高分子加工学研究室の田上先生、植松先生を訪問しました。福井は繊維産業の盛んな地域ということで、繊維・高分子の研究が盛んです。これらの背景も含めて、先日訪問した米沢の山形大学工学部と同じ環境と感じました。

ご研究の専門エリアは、

  • 高分子物性(粘弾性等)の数値シミュレーション
  • 高分子と強化繊維の界面密着性の解明と体系化

です。

高分子加工学研究室

自動車材料のマルチマテリアル化や自動運転・5G対応のセンサーデバイスの封止等を考えた場合、異種材(樹脂-金属・無機材、および樹脂同志)間での界面接着ニーズは高まる方向にありますので、大変に期待できる研究領域と言えるでしょう。

当事務所も何らかの形での連携を検討してみたいところです。

直近の文献として、

  • CF軸直交方向のCF強化PA6の引張特性
  • PCと繊維(GF/CF)界面のせん断応力と相互作用
  • マイクロラマンによるCF強化PA6の結晶構造

をご紹介いただきました。

高圧水素タンクでは、内圧による径方向への膨張の際にヘリカル巻き部を中心にCFとマトリックス樹脂間で局部集中的にせん断応力が発生します。この結果、界面がアタックされ破壊起点となる懸念が高いところです。本ご研究は、これらに対して界面現象解明からの強度や信頼性の向上につながることが期待されるご研究です。

訪問の前々日の成形加工シンポジアでも以下をご講演されていました。

[B-216] 表面特性の異なる炭素繊維強化ポリアミド6複合材料の力学特性と破壊挙動
西村 俊哉、中久保 翔大、山口 綾香、植松 英之、田上 秀一、山根 正睦 (福井大学)
4種類の表面性状の異なる炭素繊維(CF)を用いたポリアミド6(PA6)/CF複合材料の力学特性と破壊挙動の関係、ならびに、PA6の結晶構造と力学特性および破壊挙動について発表する。

居室は、正門と高層ビルの間の写真右側の1号館です。きれいな建屋でしたので、新設かと思いましたが、耐震でのリニューアルとのことでした。

先生方のご研究とは関係ありませんが、1号館を入ってすぐに写真のような展示があり目につきました。

おまけ

 福井大学訪問後に、永平寺の自動運転バスの取材に向かいました。私鉄のえちぜん鉄道での移動です。福井大学前から永平寺口まで、途中福井口で乗り換えて、約30分の乗車でした。永平寺口から永平寺までの間、約6kmで自動運転バスが運行されています。自動運転バスの件は別ブログで報告します。

福井市内では、えちぜん鉄道以外にも福井鉄道の路面電車も走ってました。(写真)