ゆとりーとラインは半自動運転バス?

名古屋のゆとりーとライン

次世代自動車としてのCASE、自動運転に着目してレポートしてます。宮城や福井の自動運転バスは現地調査にも行きました。

今回は、地元名古屋のゆとりーとラインをレポートします。 名古屋市北部の大曽根を起点として、小幡緑地までの6.5kmが高架の専用軌道となっており、そこからは一般道をバスとして高蔵寺まで運行されています。なんとも不思議な乗り物です。専用道ではなくて、専用「軌道」です。

高架軌道は、名鉄瀬戸線の上を通過しています。駅も高架にあります。

約20年前、2001年3月23日開業です。運行会社は、名古屋ガイドウェイバス株式会社です。

株主は、名古屋市、名鉄、JR東海バス、地元銀行、中電、東邦ガス、トヨタなどです。

社名が示すように、専用軌道にガイドされるように走行します。鉄道やモノレールと一緒です。このため専用軌道では、ハンドル操作は不要ですが、アクセル・ブレーキ操作は運転手です。運転手がハンドルを持たない様子や専用軌道用のガイドローラはビデオで確認ください。

軌道を運転するための軌道(鉄道)の免許と、一般道走行のための自動車免許の両方が必要となります。

渋滞する区間を専用道で最高速度60kmでの走行となりますので、通勤時間の定時性は鉄道と同様に確保されます。

先にレポートした気仙沼BRTが試行している自動運転システムと同様のシステムを導入すれば6.5kmの専用軌道部分は運転手無しとできるかもしれません。実際、永平寺では運転手レスで運行しています。ただ、永平寺の最高速度が20km/hですので、60km/h走行のこちらの運転手レスはハードルが高いところです。

動画で見る気仙沼BRT

動画で見る 永平寺自動運行システム

朝のピーク時間帯には、時間当たり22本、最短2分ピッチでの運行です。

一般道でのピーク時間帯本数は、12本ですので、約半分は専用軌道部分のみの走行です。それだけの需要があるということです。専用軌道部分は、鉄道と同様に渋滞知らずで定時性が確保されることが大きなメリットです。