
2026年3月17日から19日にかけて、東京ビッグサイトで開催された「H2&FC EXPO 水素燃料電池展」(主催:RX Japan合同会社)を取材しました。本展示会では、日本・欧州メーカーに加え、中国企業の出展も目立ち、水素関連部材・コンポーネント分野での存在感が年々高まっていることが確認できます。
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中国・CLEAN POWERの出展概要
今回取材したのは、中国安徽省を拠点とする Anhui Clean Energy Co., Ltd.(ブランド名:CLEAN POWER)です。同社は産業用ガスボンベやCNGタンクを主力製品とするメーカーで、展示ブースでは各種高圧ガス容器が紹介されていました。

35MPa・70MPaクラスの高圧タンク展示
展示品の中心は、35MPaおよび70MPaクラスの高圧ボンベです。外観からは炭素繊維を用いた複合容器であることが確認でき、炭素繊維については韓国製もしくは中国製材料を使用しているとの説明がありました。用途としては、水素用途を意識した仕様であるものの、展示品はあくまで「For Display Only」と位置づけられていました。

現時点での主力分野と水素タンクの位置づけ
関係者へのヒアリングや公開情報によると、CLEAN POWERの主力製品は依然として産業用ガスボンベおよびCNGタンクであり、コンポジット容器としては酸素ボンベなどが中心となっています。同社公式サイト上でも、水素専用タンクは前面には打ち出されておらず、水素分野については今後の展開段階にあると見られます。
中国メーカーの水素関連部材戦略の一端
今回の展示からは、中国メーカーが既存の産業用ガス容器・CNG分野で培った製造技術をベースに、将来的な水素市場への参入機会を探っている様子がうかがえます。完成車やシステムではなく、まずはタンクや容器といった部材レベルから市場にアプローチする姿勢は、中国企業に共通する特徴ともいえます。
水素タンク分野は「これから」を映す展示
CLEAN POWERの展示は、水素タンク分野がまだ発展途上でありつつも、各国メーカーが将来市場を見据えて準備を進めている段階にあることを象徴する内容でした。今後、中国国内の水素政策やインフラ整備の進展に伴い、同社の製品ラインアップや事業位置づけがどのように変化していくのか注目されます。
Tech-Tでは、今後も展示会取材と公開情報の分析を通じて、水素関連部材・サプライヤーの動向について継続的にレポートしていきます。
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