世界の次世代車 試乗① 中国製超高級EV HiPhi X(その1)

Luxury SUV-type BEV HiPhi X from Human Horizons(China)

中国製の高級SUVタイプのEVに試乗する機会を得ましたので、詳細をレポートします。

2017年11月に設立された華人運通(Human Horizons)が2021年5月から市販を始めた、HiPhi X に試乗しました。

このクルマには日本の大手部品メーカ製の機能部品も使用されているということで、その会社が自社でのモニター用に輸入したクルマをお借りしました。
(この大手部品メーカとその部品に関しては、後日のブログで詳細をレポートいたします)
もちろん日本にはこの一台しかありません。ナンバーも取得していないため公道では試乗できず、サーキットを借りての試乗となりました.

今回は外観の印象と試乗後の感想を中心にレポートします。その後、内装や機能・性能、パワートレインなどのレポートを予定しています。

まずもっての感想は、デカい! 

ハリアーと同程度のサイズと想像してましたが、ワイドはランクル並みで全長はさらに250mmも長い車体です。一方、全高はハリアーよりも低くスタイリッシュな印象です。

 HiPhi Xランドクルーザーハリアー
全長(mm)5,2004,9504,740
全幅(mm)1,9901,9801,855
全高(mm)1,6181,8801,660
ホイールベース(mm)3,1502,8502,690
車両重量(kg)2,5002,5501,680

走行シーンのビデオでは、他の日本車も周回してますのでサイズ感を見比べてください。

塗装が超キレイ

かなり平滑で発色も良く、レクサス車の塗装を思い浮かべました。
鏡面の塗装肌なので、外観写真撮影では自分の映り込みに苦労しました。
クルマの塗装は一般には、下地/中塗り/上塗り/の3層です。レクサスではさらに、高機能着色層とクリアコートが追加され5層コーティングですが、HiPhi Xは6層コーティングです。

軽量化ボディ 外板はアルミ+樹脂

フロントフェンダーとバックドアは樹脂製です。特に驚くところではありませんね。欧州車、特にフランス車では一般的です。

フェンダーには後方監視のカメラが付いています。フェンダーには見切り線が無いので一体構造で、その開口部分にカメラを付けた構造です。プレス鉄板では実現できない意匠構造です。樹脂フェンダー採用のメリットを最大限に生かしてます。


それ以外、ボンネットフード、サイドドア(6枚!)、ルーフ等はアルミ製です。この手の高級BEVとしては、アルミ+樹脂が標準的な外板の仕様となっていくでしょう。場合によっては、炭素繊維強化プラスチックやそのほかの樹脂材料の拡大があるのではと推察しています。のちのブログで日本製の機能部品が採用されていることを紹介しますが、当事務所のミッションとしては、日本製の樹脂材料やその採用のための構造提案などに着目しています。中国へのビジネス展開を目指す企業の方、ぜひご検討ください。

そして、圧倒的な加速感

発進は電気自動車のモータ走行そのものです。アクセルの踏み込みと同時にスムーズに車体が動きます。ガソリンエンジン車のような、一瞬の間はありません。アクセルの踏み込みがそのままモータにリニアに伝達されるので、加速中の息継ぎもありません。このあたりは、このクルマの特徴ではなく、電気自動車の一般的走行性です。

やはりこのクルマならではのポイントは、圧倒的な加速感です。アクセル踏み込みで、シートに押し付けられる感じです。

スペックを見てみると 0→100km/hが なんと3.9秒です。

さすがにGT-R(NISMO)の2.6秒やホンダのNSXが3.0秒には及びませんが、レクサスLC500の4.4秒よりは速い加速です。車重2.5トンと考えると驚異的加速と言えるでしょう。

Cdも0.27という素晴らしい車体デザインです。

今回の試乗での最高速度は160km/hでした。

サーキットの直線が460mで、フル加速した場合、直線先のコーナが見る見る近づいてくるように感じて、160km以上は出せませんでした。フルブレーキング覚悟なら180kmオーバは可能だったかもしれません。しかし、お借りしてる車で、しかもまだまだモニタ試験が必要な車とのことで、万が一にもクラッシュはできません。

走行ビデオはこちら

試乗したサーキット

スパ西浦モーターパークを借りての試乗でした。

パンフレットの写真のように、三河湾に面した眺望の良いサーキットです。

反時計回り周回でした。

サーキットMAPの右下付近からコースに流入します。すぐにヘアピンが2か所連続し、小さなコーナーを2か所過ぎると、緩やかな下りの短い直線となります。正面前のメインの直線コースの下をくぐり抜けて、右に大きく曲がり、先ほどの短い直線の上のメイン直線に出るコースです。