世界の次世代車 試乗① HiPhi X(その3) 内装/パワートレイン

Luxury SUV-type BEV HiPhi X from Human Horizons(China)

2017年11月に設立された華人運通(Human Horizons)が2021年5月から市販を始めた、HiPhi X の実車レポート 第3弾です。

今回のテーマは、

内装
走行系・パワートレイン

インパネは大型Display3枚構成

いわゆる運転席のメーター、センターの各種情報表示&制御のため大型縦型Display、助手席正面のエンターテインメントのためのDisplayの3枚構成となってます。

運転席のメーターは、走行に関する情報提示用で、速度や充電量、残りの走行可能距離などの表示です。センターのDsiplayは走行に関係のない、エアコンや各種動作の制御といった一般車のセンターパネル部の操作に加えて、connected carの特徴を生かし、たとえば、操作に関するマニュアルの表示などが可能となってます。このマニュアル類の表示には通信環境が必要で、日本では表示できないものかと思いました。しかし、試乗後に開発発売元であるHuman Horizonsにコンタクトしたところ、スマホに専用アプリをインストールすることで、スマホ経由で情報アクセスが可能であるとの説明がありました。

時期ごとには、写真のクリスマス動画なども配信され、乗り込んだ時のwelcome画面となります。この辺りも、新しいクルマ、connected carの特徴ですね。

リアミラーは電子表示

写真は車内中央上部にある、いわゆるリアミラーです。コンベンショナルな鏡、ミラーではなく、カメラでの撮像を表示するDisplayです。きわめて繊細に表示されているとの印象を受けました。

シート

試乗したモデルは6シーターです。

シートデザインは、エッジ部をオレンジラインで縁取りし、同じくオレンジのステッチがあります。

インパネの3面Displayの雰囲気も含めて、シートや内装の状況はビデオでご確認ください。ビデオ内では、リアドアの電動開閉シーンも含んでいます。解放感があるリアシートからの眺めもご確認ください。

次のビデオは、3列目シートから降車のシーンです。2列目シートの背面上部のボタンを押すと、リアの2枚の電動ドアが開き、2列目シートが前進し背もたれも退避します。ルーフ側のドアがガルウイング式で開いてますので、立ち上がりながらの降車が可能です。

2列目シートは、キャプテンシートのように電動で独立にアレンジ可能です。センターコンソールにはゴージャスな各種格納機能も付いていますが、生憎とこの写真・ビデオはありません。

写真は3列目シートを起こした状態と格納した状態をバックドア側から撮影したものです。1・2列目シートはフル電動ですが、3列目シートはその機能はありません。サイズも小さめでエマージェンシーユーズと考えたほうがよさそうです。

スケートボード型”パワートレイン

写真はHiPhi Xのパワートレインです。今やBEV(バッテリ駆動の電気自動車)では標準となっている“スケートボード”です。

前後のアクスルにそれぞれ、Bosch製の220kwのモータを搭載したデュアルモータ4WDです。総出力は440kw(600馬力)となります。さらにAWSの機能も搭載しており、リアを最大10°振ることができます。この詳細は別にレポートを予定しています。

スケートボードの名の通り、前後のアクスルの間に平面状の97kwバッテリーを搭載しており、走行可能距離は550~620kmです。

写真は今回の試乗走行直前のメータパネルです。走行可能距離が499kmとあります。

走りのための機能はこのスケートボード部分に集約されていますので、この上に各種のアッパーボデーを取り付けることで多種のBEVの生産が可能となります。テスラのモデルS/X/Yもスケートボードをベースとしています。以前にレポートしたSONYのVision Sは、このスケートボード部分の開発を自動車開発製造受託企業MAGNAに委託しています。(写真)

HiPhi Xのパワートレインと見間違うほど似ています。BEVのプラットフォームはまさに「プラットフォーム」で、走行駆動系+バッテリーが類似配置になってます。ここだけを調達できれば、あとはオリジナルのアッパー側の開発だけすれば、BEVはできてしまいます。ソニーとマグナシュタイヤーはその関係です。台湾の鴻海も同様なビジネスを狙っているようです。

給電口も電動開閉です

給電口には外部給電用のアウトレット(コンセント)が装備されています。(ビデオの映像ではカバーが付いているため直接は見えません)