【展示会】名古屋プラスチック工業展2021 三菱ケミカル株式会社

2021年9月29日(水)~10月1日(金)ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)第3展示館

三菱ケミカル株式会社

総合ケミカルメーカとしては唯一の出展であった。
(他に、住友化学がNCC展示ブース内にパネル2枚を出展)
カーボンニュートラルやSDGsの視点、今最も注目のテーマを中心とした項目と感じた。
以下、それらから数点をまとめます。(DURABIOについてはこちらから

人工光合成 炭酸ガスから低級オレフィン合成

  NEDOプロジェクトとして化学メーカや大学等の研究機関と推進中。
  パイロットで炭酸ガスから低級オレフィン合成に成功。変換効率は1~7%

  豊田中央研究所でも同種の研究推進中。
  人工光合成で植物の太陽光変換効率を超える

  いい意味での研究競争を期待したい。

ケミカルリサイクル ENEOSと協業で鹿島で推進中

  外部(英国)の超臨界水技術により廃プラから再度油化。
  それを使用しプラスチックや石油製品へ。

ケミカルリサイクル キリンと共同でPETからバージン品質PETへ

  PETボトル以外のフィルム等も含めて製品全体の高品質リサイクルを検討中

<関連ブログ>
 ・  サントリはBottle2Bottleを推進中でR PLUSJAPANにてのケミカルRも検討中
 ・  小売業界のイオンも丸紅と協業でBottle2Bottleを推進中

樹脂光ファイバ

樹脂光ファイバの通信をデモ展示していました(写真)
通常、光ファイバは石英ガラス製であるが、展示の光ファイバはPMMA製ということで大幅な軽量化、また、折れ損傷が生じにくいという特徴があります。

光ファイバ計測法に取組んできた経験から、施工中の折れには苦労していたので、樹脂光ファイバは魅力です。
ただ、OFDR法での計測の場合、ファイバの微細結果や微小異物での後方散乱を利用しているので、ノイズが少ない樹脂ファイバはむしろ、不向きかもしれません。

<関連ブログ>
ひずみや温度の光ファイバ計測法 その2 OFDR法
押出機Tダイ樹脂スリット部のひずみと温度の詳細分布計測