出典:Thailand International Motor Expo 2025WebSiteより

第42回 Thailand International Motor Expo 2025が今年も盛大に開催されました。

2025年11月29日(土)~12月10日(水)
IMPACT Challenger Halls 1–3

昨年は現地で取材をし、その熱気を直接肌で感じてきました。

MOTOR EXPO2024  

今年は主催者から発表されるブランド別での販売台数を集計し、傾向を分析しました。 
トヨタは首位をキープし、台数も伸ばしているものの、日系車のシェアはさらに低下してます。TOP10ブランドも日系はわずか3ブランド、他は中国系となりました。

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まずは概要から

<出展ブランド>

自動車(42ブランド・8カ国)

日本:Toyota, Lexus, Honda, Nissan, Mazda, Mitsubishi, Suzuki, Isuzu
中国:BYD, GWM, Chery, Geely, Zeekr, Leapmotor, Aion, Avatr, Wuling, Omoda & Jaecoo など
韓国:Hyundai, Kia
米国:Ford, Jeep, Tesla
欧州:BMW, Mercedes-Benz, Audi, Porsche, Volvo, MINI など

<見どころ>

1. 2025年デビューの最新モデルが一気に見られる

  • Audi A5(新型)
  • Geely Starray EM-i(Proton eMAS 7 PHEV)
  • Leapmotor B10
  • Mazda 6E(注目の電動化セダン)
  • MG eTerron 9
  • Toyota Hilux Travo(次世代ピックアップ)
  • Volvo ES90
  • Zeekr Mix

EV・PHEVの新型が多く、東南アジア市場の“次の主力”を一気に比較できるのが最大の魅力。

2. EV・先進技術の展示が圧倒的

公式情報でも、EV・電動化技術がショーの中心と明言されています。
中国勢(BYD、GAC、Leapmotor、XPENG、ZEEKR など)が強く、価格帯・航続距離・装備の比較がしやすいのが特徴。

上位10ブランドは中国が優勢、日系は1位2位を死守

主催者発表データを基に開催12日間の総台数をブランド別、国別で分析しました。また、2022年から2025年まで4年間のトレンドも見てみました。 
概要としては、以下となります。 

・総台数は前年から大幅に増えて75,246台 
・かろうじて日系が1位2位を死守 (但し2位HONDAと3位BYDは僅差)
・国別では、3位から9位を占めた中国系ブランド

表は、ベスト10ブランドとその本社拠点を国別で分析したものです。日本は年々1社ずつベスト10から外れてしまっています。 

中国系は2024年に日系を逆転 、2025年には6割に迫る勢い

Motor Expo 2025での2023年~2025年の総販売台数における国別シェアをまとめました。 
2023年は日系、中国系ともに44%でした。 
2024年は中国系49% 日系42%と逆転しました。 
2025年は中国系58% 日系36%と中国系ブランドの上昇気運が止まりません。

2022~2025年 販売ブランドのトレンド 

Motor Expo 2025での上位10ブランドのここ4年間のトレンドです。 

2022年は中国系は3ブランド(うちBEV専業が2ブランド)でしたが、 
2023年に急増し過半の5ブランド(うちBEV専業が4ブランド)となっています。 
2024年は中国系6ブランド、日系4ブランドで逆転。
2025年は中国系7ブランド、日系3ブランド 日系がまた1社脱落

 2024⇒2025年での主な増減は以下の通りです。 
<主な現象> 
トヨタ 2000台増で強力な巻き返し
ホンダ 1000台増
OMODA/JAECOOが大躍進 
ベスト10各社台数を伸ばす中、BYDのみ減少し3位に転落

 今回BYD が伸び悩んだように見える理由

① Toyota の強力な巻き返し
 👉 BYD が弱かったというより、Toyota が“強すぎた”という構図。
② 低価格EV市場での新競合(Geely EX2 など)
 👉 BYD Dolphin の“独壇場”だった価格帯に強い競合が増えた。
③ EV補助金終了前の値引き合戦で競争激化
 👉 “値引き合戦”で BYD の相対的な魅力が薄れた。
④ 市場成熟で BYD の新鮮味が薄れた
 👉 “BYD一強”の時代が終わり、競争が激化した。
⑤ ピックアップ市場での弱さ(BYD Shark)
 👉 タイ市場の“本丸”であるピックアップで勝てていない。
という複合要因によるものです。

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