ベトナム 電気自動車(BEV)現地調査 交通事情

ベトナムでの電気自動車(BEV)の現地調査の前段として、前回はベトナムの現状を簡単に紹介しました。
ベトナムとは?
今回は交通事情のレポートです。

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今回の取材地は、ホーチミン市とハノイの中心街や高速で1-2時間のその郊外です。
街中は乗用車とバイクのカオス状態の中に、ときどき路線バスや観光バスが混じり日本人旅行者にとっては何とも難儀な事情でした。

歩行者優先の概念は全くなく、横断歩道を渡っていても、クルマ・バイクが目の前を駆け抜けてきます。
信号機も少ないため、現地で行動するためには、まずはこの横断のスベを会得する必要があります。
片側3-4車線の道路の横断は度胸が必要です。現地の人の渡り方を見ていると幼少期から習得したノウハウに基づいて、命を守りながらの横断でした。

信号は極めて少なく、道路の横断は至難の業です。
バイクとクルマの隙を見て、ゆっくり一定速度で進行すると、相手のほうで避けてくれます。
バイクや車両同士も暗黙のルールがあるようで、お互いにぎりぎりのところで避け、衝突を回避しています。
水族館のイワシの大群の泳ぎと同じです。
とは言え、駐車中のクルマを見ると8割方は傷付いており、結構な割合でバンパーも裂けてました。
この辺りは、ぜひ後日公開予定のYouTubeでご確認ください。
写真はYouTube用にレポートしている瞬間です。

長距離鉄道

基本的に長距離、短距離ともに鉄道は発達していません。
ハノイとホーチミン市を結ぶベトナム鉄道南北線(統一鉄道)約1700kmは、ディーゼル機関車に引かれた客車で29時間を要します。
ホーチミン市、ハノイでこの踏切を渡りましたが、住宅等のわきをすり抜ける単線でした。
とても主要路線とは思えませんでした。

都市鉄道

2022年、ベトナム初の都市交通ともなる地下鉄がハノイでの営業運転を始めました。
中国の協力によるもので、車両から券売機などの施設は中国そのものと言われています。
ホーチミン市では日本の協力による地下鉄が試運転中です。
来年2024年開通予定とされています。
写真は地下鉄駅への入り口です。
まだシャッターが閉まってます。

一般的な移動手段はバイク

主たる移動手段はバイクです。
今回お世話になった現地コーディネーター 男性2名、女性1名、全員普段の足はバイクだそうです。

人口1億人に対して、バイクの数は7000万台です。
その8割が日本メーカで、ホンダが過半数以上、ついでヤマハとスズキです。
ホンダ・ヤマハは複数の現地工場を持っています。
現地では「ホンダ」というと、メーカー問わずバイクを指すそうです。
ホンダで行くよという会話は、バイクで行くよという意味です。

バイクの大半が日本メーカということもあり、エンジンバイクがほとんどです。
日系が占めています。その分電動化は進んでおらず、渋滞する街中はバイクエンジン音と排気ガス臭の嵐でした。
上海で体験した、音も無く近づいて私の前面後面ぎりぎりを駆け抜ける電動バイクとは全く異なる風情です。
上海では特に夜間は電費のためにも前照灯を点灯しない電動バイクがほとんどで、緊張感を持って移動しないと轢かれます。
命の危険の上海電動バイク、音とにおいに抹殺されそうなベトナムのバイク群、どっちも慣れが重要です。

なぜ電動バイクが普及しないかという問いに対しては、バッテリーがよく燃えるからとの回答でした。
ある程度は真実かもしれませんが、メーカ側に電動化を推進するつもりがないというのが主たる要因ではと推察しました。
この構図、日本でBEVが普及しない状況と類似しています。

50㏄バイクは免許不要だそうで、まずはそれでエントリー。
18歳になり免許が取れるようになると110ccクラスに乗り換えるそうです。
基本的にはバイクは歩道側ですが、タイミングによっては3車線すべてがバイクで埋め尽くしてしまいます。

帰宅時刻になると、ビルの地下駐車場からバイクが何百台も出現してきます。

大人は二人まで乗車OK、

子供はさらに二人まで乗車OKで、子供はシートベルトでバイク?おとな?に固定し、転倒防止を図っているようです。

大人はヘルメット着用義務があるとのことで厳格に守られていました。
というのはホーチミン市で、ハノイでは数パーセント程度ノーヘルのバイクが走ってました、しかも3人乗りだったりして。

ホーチミン市とハノイは気候も違いますが文化や風土も異なりました。

路線バス

バスはすべてエアコン付きで、バンコクのようなエアコン有無での料金差はありません。
結構な台数の路線バスが走っていましたが、乗車率は低く、座席外で立っての乗車はほとんど見かけませんでした。
聞くところによると、時刻が読めない上に、津々浦々までの路線ではないために、結局はバイク頼りだそうです。

乗用車

路面面積占有率でみてみると、バイク:クルマは、 1:1 ないし 1:2程度でしょうか。
台数はバイクが多いものの、相当数のクルマも走っています。
10年前と比較すると相対的にはクルマの割合が増えています。

本レポート、少し長くなってきました。
乗用車に関する詳細と、トヨタの戦略大成功に関しては、次のレポートで報告します。

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