水素エネルギ社会(4)船舶の次世代エネルギ源

NEDOの資金も活用して2024年の水素燃料船舶の実証実験を始めました。川重、日本郵船、東芝、ENEOS等が参画企業です。川重は既に、水素運搬船を発表しており、東芝は地上発電設備(定置式)を含めて広範囲に燃料電池の検討を進めています。ENEOSも水素ステーションの増設を進めています。

2017年に(国研)海上・港湾・航空技術研究所にて、市販船改造による水素燃料船舶試験が行われ、これをベースに安全基準も策定してあり、それを受けての実用化検討という流れです。 図はそのレポートからの抜粋です。なお、(国研)海上・港湾・航空技術研究所とは馴染みのない組織ですので調べてみましたが、職員100人ほどで、場所が久里浜だそうです。やはり海のそばなんですね。

前回のイワタニの水素ステーションのレポートの際、大型車が転回できるレイアウトと記載したように、バスやトラックといった大型車のほうが搭載設計や運用効率の面から適性が高いと考えています。船舶ならなおさらだと思います。

クルマの開発においては、プラットフォームを考えながらのスタック、および水素タンクの配置設計に苦労するところですが、船舶の場合は、大幅に自由度が上がるし、効率的にもクルマほどは求められないので、相対的には実現の可能性は高いように推察します。

最新の通常動力潜水艦ではリチウムイオン電池をエネルギ源としています。写真はその初号艦となる「おうりゅう」です。リチウムイオン電池と燃料電池(水素タンク+スタック)の体積エネルギ効率の有意差はどうなのでしょうか? 燃料電池動力源の潜水艦の開発も進んでいるかもしれません。