おうちで実験 洗剤容器(ブロー成形)

巣ごもり、テレワークなどなど、おうちで過ごす時間が多くなっています。
そこで成形加工関連で、おうちでできる簡単な実験をいろいろ考えてみました。成形加工の原理がわかるし、成形品への親近感が増すかもしれません。時期が来たら、夏休みの自由研究のテーマとしてもお勧めです。

初回は、家庭にあるブロー成形品を観察しましょう。家庭にあるブロー成形品は、写真に示すようにPETボトル(清涼飲料水)、洗剤やシャンプ容器用など実にたくさん見つけることができます。


さて、そもそものブロー成形の加工法ですが、以下のブログでご紹介しています。

花王とライオンの連携 容器リサイクル

まずは上記ブログをご覧いただき、加工法を理解しましょう。
代表的な成形加工法の射出成形法では、型の隙間に溶けた樹脂を流し込みます。今回のブロー成形法は、軟化状態の樹脂内部に圧を掛けて膨らませる加工法ですので、どうしても厚みが一定になりません。そのあたりを切断観察します。

切断に先立って、材質のお勉強。写真に示すように、容器の材質表示から、キャップとラベルはPPです。ボトルはPEとPPとありますが、PEの下に下線が付いています。これは主たる材質はPEであることを示しています。ボトルの構造の加工法から考えて、ボトル上部の別部品がPP、ボトルの本体はPEと考えられます。

写真の赤点線のように、先端鋭利なカッターナイフで注意深く切断します。切断面を肉眼で観察しても、肉厚に偏差があることがわかります。角部ほどブロー成形時の樹脂の伸び率が大きいために薄くなります。特に四隅の角が薄くなります。

デジタルノギスで各部の厚みを計測しました。最も薄い部分では0.47mm、470ミクロンでした。製造バラつきを考えると、結構頑張って、極めている厚みです。

なお、写真の断面は、写真映りを考えて、黒マジックで着色しています。