乗用車系(Light Duty Vehicle)を中心に、販売台数を継続調査しています。2025年上半期分がまとまりましたので、上半期のFCEV関連の話題とともに報告します。

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Hyundaiが新型NEXOを発売

4月3日に発表、6月10日から販売されています。5月の訪韓の際は発売前ということで、実車を確認することはできませんでした。
以下は、Hyundai公開情報からです。

Hyundaiの水素ビジネス戦略

昨年1月のCESで、FCEVだけでなく「水素を作る・貯める・運ぶ・使う」とのフルビジネス化がアナウンスされました。
このビジネスに“HTWO Grid”というブランド名をつけ、専用のロゴもPRするといった力の入れようです。(ロゴは、下図の上部に青色で表示してある |+| )

ステランティスはFCEVから撤退

7月初め、ステランティスから衝撃のニュースがリリースされました。FCEVは今後も販売台数増加が見込めず、黒字化見通しが立たないためにFCEVビジネスから撤退するというものです。ステランティスのFCEVのために、フランスの自動車部品大手のフォレシアとタイヤメーカーのミシュランが合弁で燃料電池メーカーのSymbioを設立し、ステランティスの1/3出資していましたが、この合弁会社も解散の方向でしょう。ステランティスは、2021年から、FCEVの商用バン Pro ONEを展開してきました。中型バンを4ブランドから発売し、2024年にはさらに大型バンを4ブランドで追加販売していました。

計8ブランドから展開していたものの、年間の総販売台数は、3桁のかなり下のようです。(100-300台程度と推定)販売台数は公表されておらず、公開されている統計データもありません。部品メーカーへのヒアリングと、Symbioの製造能力からの推定台数です。

FCEV2車種に試乗

「当社としての」上半期の話題です。この7月に、立て続けに2車種試乗しました。Crown FCEVとMIRAI(2代目)です。
詳細は、近々セミナー運営会社主催のセミナーで報告予定です。有料セミナーですがぜひご参加ください。

ここでは、試乗したクルマを中心に写真を掲載します。

Crown FCEV
MIRAI(2代目)

2025年上半期 乗用車系FCEV グローバル販売台数

各社から公表されているデータをまとめました。
月次の変化がわかるように、2023年1月から2年半分のグラフを示します。

〇トヨタ

〇Hyundai

〇ホンダ 

昨年夏の日本発売以降、10台強でしたが、最近は月数台のようです。

なお日本自動車販売協会のFCEV輸入車台数を元にしています。Hyundai NEXOの輸入はゼロと推定しており、北米ホンダ生産のFCEV C-RVの台数とみなしています。

年間販売台数の推移

参考までに2021~2024年の年間台数を示します。

個別のコンサルティングサービスでは更なる詳細や今後の方向性などを解説いたします。
費用や内容などは、以下より、お気軽にお問合せください。

このレポートのような内容は、「市場調査」や「電気自動車トレンド」に関する各種セミナーでも解説しています。セミナーでは質問にもお答えしています。
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