世界の次世代車 試乗④ Hyundai EV IONIQ5 追加情報・再試乗

 

期間限定、名古屋で展示試乗会が開催されてました。たまたま近くまで出かける予定があったので、予約を入れて試乗しました。試乗予約は受付け初日で満杯になっていたらしく、偶然のキャンセル枠に予約できたそうです。

上級グレードの装備を体験

先に試乗したグレードは Voyageでしたが、今回は上のグレードのLoungeでした。

前回体験できなかった以下を体験しました。

・拡張現実ヘッドアップディスプレイ(AR HUD)

・助手席からの後部座席電動スライド

・ビジョンルーフ(ルーフほぼ全域に渡る大型ガラスルーフ)

AR HUDは想像したほどの便利さは感じませんでした。今回はNaviを使用しなかったので道案内表示が無かったからかもしれません。フロントガラスの先の空中に速度や道路標識が仮想表示されます。空中に表示が浮いてますので、人によっては酔いを感じそうです。

ビジョンルーフは写真のように、大面積でものすごい解放感です。ドライバの頭上から後部座席の後まで広がってます。

他に、助手席が電動シートとなり、ホイールアーチも塗装仕様となり、価格差30万円はお得です。

ちなみに、Voyageが約520万円、Loungeが約550万円でした。

パドルシフト

先の報告で回生ブレーキの利きの強さをレポートしました。4段階の可変で、ステアリングのパドルで操作します。左で回生を強く(ガソリン車のエンジンブレーキ相当の制動が強く作動する)、右で弱くします。もっとも利きの良い設定は、i-PEDALというレベルで、この設定の場合はアクセルのリリースだけで減速し完全停止します。ブレーキペダルの操作が不要です。これは慣れるとかなり運転が楽かもしれません。i-PEDALで安全に停止させるためには十分な車間距離の確保が必要で、安全運転に寄与しそうです。回生も最大となりますので燃費も良くなります。

運転モードは、ステアリング左下のボタンで、ECO/NORMAL/SPORTSと切り替えます。SPORTSでの発進は怖いくらいの加速感です。とても一般道では使えません。高速への流入では便利でしょうね。

今回はHyundai主催の試乗会で、係りの方が同乗し、上記のような使い方を説明してくれました。前回の一日試乗の前に知っていたら、もっとドライブを楽しめたのに・・・

フード見切りが特殊

前回の試乗では気が付きませんでしたが、エンジンフード(エンジンが無いからボンネットという表現がいいかも)の見切りが特殊でした。普通は上面両サイドに見切りがありますが、IONIQ5は写真のように、側面に回り込み、ホイールアートとの境界が見切りとなってます。同時に、一般のクルマに比べて、フロントフェンダーがかなり小さな意匠です。

ボンネットを開けると、小ぶりのトランクルームとなってます。エンジンが無いためにその空間部を物入れとしてます。

光るバンパ(バンパー上面の白いラインは透過光です)や、リアデザインもご覧ください。

実用燃費は400km

カタログ上の走行距離は618kmですが、実用的にはその7,8掛け程度だそうです。おおよそ400kmとなります。先の試乗の際に、走行可能残距離がかなり短いイメージを持ちましたが、このようなからくりがあるからなのでしょう。なお、カタログ距離と実距離の関係はHyundaiだからではなく、どの車も同様の関係だそうです。

このような情報もHyundaiの係りの方が同乗したからこその情報です。

2022年四半期で5万2000台販売

1-3月のグローバル販売台数は5万2000台と報道されています。このペースですと年間20万台越えです。

以下はIONIQ5に関するこれまでのレポートです。

Hyundai IONIQ5に関するレポート