欧州の水素タンク 【H2&FC EXPO2024春】 水素エネルギー社会(53)

東京ビッグサイトで開催された スマートエネルギーWEEK/GX経営WEEK(主催:RX Japan株式会社)を2月28&29日に見学&取材しました。
ここではH2&FC EXPOに出展していた欧州の高圧タンクサプライヤーのPlastic Omnium と FORVIA(Faurecia)に関してレポートします。

最新情報はメルマガで。
メルマガ 配信登録は こちらから

各セミナ―で より詳しく講演します。ぜひご聴講ください。
 ↓↓ クリック ↓↓
近日開催のセミナー&オンデマンドセミナー 「次世代モビリティ関連」

昨年の同展示会では、Plastic Omnium 並びに FORVIA(Faurecia)ともに、手広く展示していました。

水素エネルギー社会(41)フランスの水素タンク企業

ことしも昨年同様の展示規模でした。

電気自動車(BEV)と水素燃料自動車(FCEV)のプラットフォーム共用化

すでにStellantisからこのコンセプトによる商用バンが発売されています。

BEVのバッテリーユニット部分を水素タンク3本で構成されたモジュールに置き換え、FCEVとし、BEVとFCEVを併売しています。
昨年の展示会では、この水素タンクをさらに小径とし、本数も5ないし7本程度としたモジュールが展示されていました。

Forvia  2023年 展示品
Plastic Omnium   2023年 展示品

フランスの水素タンク企業 展示会レポート ~詳細版~

乗用車系で、BEVとFCEVのプラットフォームを共有する構想に見受けられました。

この水素タンクモジュールの搭載イメージ(出典:Plastic Omniumオンライン資料)

その後の状況を確認するため両社の展示ブースを訪問しましたが、両社ともに今年はこの展示はありませんでした。それぞれにお伺いした内容から推察して、想定したほどの市場規模が期待できないために開発からドロップ(あるいは保留)という状況のようです。OEMが食いついてこなかったようです。

ユニークなアイデアで興味を持っていたところですが、乗用車系のFCEVが停滞している中ではビジネス化は見通せない環境にあります。

Stellantis商用バン搭載の3本構成の水素タンクモジュール

写真は昨年のForviaの展示である。
本レポート冒頭のStellantisのFCEV商用バンに搭載されている。

今年は、ほぼ同じ構成の水素タンクモジュールがPlastic Omniumから出典されていました。
このモジュールの適用車両に関しては別途レポートします。

高圧タンクと燃料電池モジュールをセットとしたビジネスへ

FCEVは当然ながら、高圧水とタンクと燃料電池スタックが必要となります。昨年のFORVIAの展示では、高圧水素タンクとともに、同社の関連会社となるSYMBIOの燃料電池スタックが展示してありました。

ことしはPlastic Omniumが、同様に燃料電池スタックを展示していました。
Plastic Omnium開発品 およびPlastic Omnium と ElringKlingerのジョイントベンチャーのEKPO(両社の頭文字の組み合わせ)による燃料電池スタックです。

現在市販されているLDV(Light Dudy Vehicle)、すなわちトラック・バス系を除いたFCEVに搭載されている水素タンクおよび燃料電池スタックの供給元をまとめました。当社調査では以下となります。

FCEVに興味ある方は以下もご参照ください。

アーカイブ: 水素エネルギー社会

各種のセミナーや個別にご依頼のコンサルティングでもご紹介してます。
セミナーでは質問にもお答えしています。以下は直近で予定されているセミナーです。

「市場調査」や「電気自動車トレンド」に関する各種セミナーでも解説しています。質問にもお答えしています。以下は直近で予定されているセミナーです。

セミナー予定 – 技術オフィス Tech-T

各セミナ―で より詳しく講演します。ぜひご聴講ください。
 ↓↓ クリック ↓↓
近日開催のセミナー&オンデマンドセミナー 「次世代モビリティ関連」

個別のコンサルティングサービスでは更なる詳細や今後の方向性などを解説いたします。
費用や内容などは、以下より、お気軽にお問合せください。

お問合せはこちらから

ご案内 

講演・セミナーの予定


セミナーやコンサルティングなどのご相談窓口