Stellantis 水素燃料商用バンを戦略的に拡大へ 水素エネルギー社会(54)
Stellantisは、“Pro One”と称した商用バン戦略を進めており、多種多様な動力系を選択できるグローバル展開を進めています。Stellantis によると、(商用バンのカテゴリーでの)BEVグローバルシェアは40%以上、南米で1位、中東とアフリカで2位、北米で3位とされています。
1月末に水素燃料自動車戦略として、商用バンシリーズの拡充がアナウンスされました。
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発売中の水素燃料商用バン
Stellantisは、2022年から、傘下の3ブランドで水素燃料商用バンを展開しています。
搭載している水素タンクはFORVIA製、燃料電池はFORVIAとフランスのタイヤメーカのMichelin との合弁のSYMBIO製です。
水素エネルギー社会(35) 人とくるまのテクノロジー展2022から
Stellantisの商業車戦略 Pro One 水素燃料商用バンを拡充へ
2023年秋、Stellantisは、その商用車のグローバル戦略としてPro Oneを導入しました。多分に、ゼロエミッションを狙った戦略で、北米でも大規模に展開している電気自動車(BEV)に加えて、水素燃料商用バンも拡充します。なおPro Oneとしては、ゼロエミッションを意識しながらも多彩な車両を用意して4カテゴリーが準備してあります。すなわち、ICE(ディーゼルエンジン車)、BEV、FCEV、レンジエクステンダー(BEVの長距離仕様)です。
中型バンは改良するとともに展開ブランドを追加し4ブランドとなりました。追加展開されたブランドVauxhallはイギリスの自動車メーカで、現在は、OPELの傘下となっています。よって、VauxhallとOPELでは同じ車名となっており、イギリスではVauxhall、ドイツではOPELから発売されます。走行距離400kmは従来と同様です。
また、新たに、大型商用バンで燃料電池車がシリーズ展開されます。4車種、5ブランドからの展開です。
Citroën ë-Jumper、Fiat E-Docato、Vauxhall およびOPEL Movano、Peugeot E-Boxer
多ブランドからの一斉展開は、Stellantisならではの強みです。なお、フランス、イタリア、イギリス、ドイツ向けのブランドですので、欧州限定展開かもしれません。
中型・大型FC商用バンの生産は、フランスおよびポーランドです。
走行距離は中型バンの400kmに対して、500kmとなっています。先日のH2&FC EXPOでPlastic Omniumが展示していた、水素タンクモジュールが採用されたと推定しています。
燃料電池モジュールはSYMBIOから
燃料電池は従来同様にFORVIAとMichelinの合弁であるSYMBIOから供給されます。Stellantisのニュースリリースによると、同社が新たにSYMBIOに出資するとともに、年産16000台の生産能力に拡充します。これより、中型および大型FCEV商用バンの年間販売総数は16000台までと推察されます。
参考までに 昨年2023年の 乗用車系FCEVのグローバル販売台数は、Hyundai NEXOが約4500台、トヨタMIRAIが約4000台です。
水素エネルギー社会(49)2023年 水素燃料自動車(FCEV)日韓 販売台数 – 技術オフィス Tech-T 次世代モビリティとプラスチックのコンサルタント
FCEVに興味ある方は以下もご参照ください。
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