人とくるまのテクノロジー展2022 トヨタWAVEBASE

トヨタ自動車発の社内ベンチャー

トヨタ自動車社内での新事業創案から生まれた、外販ビジネスです。

トヨタ自動車の展示ブース内での展示でしたが、材料や部品といった具現化したものではなく、開発手法の紹介という点が興味を引いた点です。
材料開発において、計測波形データの使い切りから生まれた解析手法です。
一般には波形データの中で特徴的な部分、たとえばピーク波長にのみ着目し解析しますが、それ以外のバックグラウンドノイズに見えるデータにも情報が隠されていることに気付き、その抽出分析方法を一般化したものです。

社内発の新規事業として、オンライン・クラウドベースのサブスクリプション型ビジネスとして事業化されています。

WAVEBASE  ~AI×クラウド=新材料開発~

WAVEBASE  ~AI×クラウド=新材料開発~

この言葉がキャッチコピーとなっています。

キャッチコピーの通り、統計的手法も含めてのAIを材料開発へ適用したもので、今後の各種材料(有機・無機・金属等あらゆる対象に対して)で価値が高いと考えます。

材料評価の際に取得した波形データを活用し、これまでの人間の感性では見落としていた情報を材料開発に活用するとの発想に基づく手法です。
たとえば、材料の振動波形比較では、特徴的な大きな波形にのみ着目しますが、実はバックグラウンドのような波形にも有益な情報が含まれています。
主成分分析などQC手法を活用して、これまで人間が見落としていた特性を見つけ出し、新たな視点での材料開発に繋げる手法です。
波形データがあればなんにでも応用が可能であり、用途は材料開発に限らないとされます。
消費生活アドバイザーでもある筆者としては、消費性向分析などへの活用なども面白いところと感じました。

画像データと波形データの相互変換手法も開発済みであり、本手法を画像データにも適用できます。
具体的な適用対象例としては、赤外吸収分光法やX線回折法の波形、X線CTやSEMの画像などです。

以下の例は、同社の本手法紹介のサイトに掲載されている事例です。

ネオジム磁石に対するある処理の前後のX線回折波形に対して、機械的に、すなわち解析手法の選定や条件設定などを人的に対応せずに、本手法を適用することで、処理前後で特徴差があることが示されています。
これまで把握することのできなかった情報を得ることで新たな材料開発に繋がっています。
実務としては、次にこの差が生じる原因の原理原則的追求、トヨタが得意な5回のなぜでの分析となります。

WAVEBASE詳細は以下リンクから

WAVEBASE | TOYOTA

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