講演スライド公開 CON-EX2022@早稲田大学

登壇の件はすでに以下のブログでご紹介済みです。

特別講演で登壇しました;66th FRP CON-EX2022

強化プラスチック協会からのご依頼は、
 トヨタ自動車やサムスンでの勤務経験に基づいた仕事術の視点で
 今後の自動車用軽量化材料の開発
に関して
の講演ということでした。

本ブログでは、講演内容を(主な)講演スライドとともにご紹介します。

トヨタとサムスン

トヨタ自動車のベースはトヨタ生産方式です。
1890年代にトラブル発生時の自動停止機構を織り込んだ自動織機を開発販売したことは驚異的です。
安く確実にという究極目標へ向かう日々の活動がカイゼンです。

一方、デジタル社会の韓国に根付いた企業のサムスングループでは速度感ある企業文化です。

どちらの企業でも感じたことは、自ら情報を感知し判断し行動するというセルフマネジメントの姿勢です。

トヨタとサムスン – 技術オフィス Tech-T

SDGsと次世代モビリティ

2030年を目標とした持続的開発SDGs、地球温暖化対応としての2050年の脱炭素(カーボンニュートラル)活動が推進されています。
モビリティの分野でも駆動方式やそのエネルギによる脱炭素自動車xEVが提唱されています。
日韓を代表するトヨタとHyundaiのBEVならびにFCEV試乗しました。
試乗 Hyundai FCEV NEXO – 技術オフィス Tech-T

試乗 トヨタ自動車 FCEVミライ(初代)- 技術オフィス Tech-T

BEV試乗 トヨタ bz4x とHyundai IONIQ5 – 技術オフィス Tech-T

次世代モビリティとしては、これら脱炭素対応の新エネルギ車のほかに、ADAS・CASE、さらには自動運転や空飛ぶ車も重要な要素です。
それらの統合的運用のMaaSをも視野に含める必要があります。

自動運転・MaaS関連の試乗や現地調査 – 技術オフィス Tech-T

自動運転などの電子機器の筐体やBEVのバッテリケースの樹脂化、さらに車体そのものの樹脂化は、軽量化に貢献できるところです。
自動車のLCA(Life Cycle Assessment)、すなわち製造から廃却までの温室効果ガス(炭酸ガス)を評価した場合、もっとも多くは走行中の排出です。
軽量化はどのようなモビリティであれ、炭酸ガスの削減に貢献可能です。
樹脂化による軽量化はオールマイティのカードと言えましょう。
事例として中国の超高級BEVにおける、外板樹脂化状況をご紹介します。
この会社では外板の更なる樹脂化を検討しており、日本材も候補となっています。

中国製超高級BEV HiPhi X試乗 外板樹脂化情報あり – 技術オフィス Tech-T

軽量化材料開発の仕事術

トヨタとサムスンで学んだビジネスの姿勢、セルフマネジメントを各要素に分解し「業務プロセス要素」にまとめました。
軽量化材料の開発においても、目標と日程のトヨタ的な見える化・共有とともに、サムスン的なアジャイル型推進が求められるでしょう。

業務プロセス要素 – 技術オフィス Tech-T

考え方の整理と共感を得た共有のためにはトヨタの「A3文化(紙1枚にまとめる)手法」も役立ちます。

トヨタの「A3文化」

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